本作品集は、1944年のブダペストの回想録の一部を基にしたテキストと、ロベール・ブレッソンの映画「バルタザールどこへ行く」をサラ・ドバイが写真で再構成したものである。モノクロで撮影された作品は、フォト・ノベルの形式を用い、同じくロバが登場するジャック・プレヴェールによる詩「五月の歌」をゆるやかに引用している。
[この本を選んだ理由]
2024年10月にベルリンで開催されたブックフェア・Miss Readでこの写真集と出会った。たくさんの人々で溢れた会場内をゆっくり歩いていると、モノクロの写真の表紙が印象的な本作品集が目に止まった。ページをゆっくり開くと、美しい写真と文章で構成され、まるでソフィ・カルの作品を見ているようだった。ページを読み進めると、そこには迫害、人種差別といったことが表現されていることが徐々に読み取れていく。日付や地名が削除され、イニシャルやそのほかのことを置き換えて表現することで、個々人のトラウマやあるいは歴史などとも共鳴しているように感じた。
この写真集はまるで古い映画を見ているようで、個人的にはページをめくりながらゆっくりとした時間を過ごしていただきたいと思います。
Selected, photographed and written by Yuko Nakajima
カテゴリー |
写真集 |
出版社 |
The Everyday Press |
刊行年 |
2022年 |
サイズ |
230mm × 280mm |
ページ |
96ページ |
言語 |
英語 |
状態 |
新古品 |
送料 |
430円 |
発送予定 |
ご注文後1週間以内
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※ 本書は買い付け時、綺麗に梱包されていたので、そのままの状態で発送させていただきます(写真5〜6枚目参照)。
※こちらの商品は年内入荷、発送予定となります。
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