ジュエリー・ハンティングとは、日常の中で偶然に発見した光の効果等を、身体の表面に投影させ「ジュエリー」として身にまとう体験をする naoko ogawa によるプロジェクト。「ジュエリー」は素材に内在するのではなく、光の効果や装着方法を記した情報にあります。特定の条件の下、一瞬しか存在しない「ジュエリー」を所有することで、所有者だけが「ジュエリー」の存在を感じられる喜びと高揚感を得ることができます。
「Jewelry Hunting Book」では、ジュエリー・ハンティングのアイデアが参加者にどのような影響を与えたか、読者はその心理的変化を写真と文章で追体験することができます。写真には「いつ、どこで、どのような状況で生まれた現象か、光景か」という情報が付記されており、日記文学のようでもあり、その情報は読者が同じような光の現象を作り出すことを試みる手助けにもなるかもしれません。イスタンブール出身の写真家Eylül Aslan(エイリュル・アスラン)と、日本で活動する翻訳家/文筆家の細谷みゆきが、それぞれ写真と文章で体験を綴ります。
[この本を選んだ理由]
写真家として、美しい光、影を見つけ、写真で表現する高揚感と、このジュエリー・ハンティングの一瞬しか存在しない「ジュエリー」を所有する喜びの類似点を感じました。「ジュエリー・ハンティング・ブック」を通して小川直子さん、エイリュル・アスランさん細谷みゆきさん、3人の女性の問いかけに目と耳を傾けると、今まで気が付かなかったことや、新たな視点が見えてきます。ぜひ、手に取ってお読みいただけたら嬉しいです。
『ジュエリー・ハンティング -ブック- 』
編著:小川直子
写真:エイリュル・アスラン
文章:細谷みゆき、小川直子
〈作家プロフィール〉
小川直子 / Naoko Ogawa
1979年、神奈川県生まれ。多摩美術大学立体デザイン科クラフトデザイン卒業後、東京芸術大学大学院工芸科彫金専攻修了。2006年に渡独し、デザインチーム『BLESS』のベルリンスタジオでインターンとして働く。2007年よりドイツに拠点を置き、ベルリンと東京でジュエリーを用いた制作活動を開始。装身という概念を問い直し、人・服・ジュエリーの相互関係に着目する小川の『ジュエリー』は、身に着けてはじめて完成するようデザインされている。ヨーロッパを中心に精力的に作品を発表する。
https://shop.naokoogawa.com/
Selected, photographed and written by Yuko Nakajima
小川直子さんにインタビューさせていただいた記事は下記よりお読みいただけます。ジュエリー・ハンティング・ブックについて、またそうしたプロジェクトを通して "自らの価値を再発見すること" についてのお考えなど、様々なお話をしてくださいました。ぜひご覧ください。
「 "自分を大切にすること" に気付いてもらえたら」ジュエリー・アーティスト 小川直子 / インタビュー
カテゴリー |
本 |
出版社 |
Self-Publishing |
刊行年 |
2022年 |
サイズ |
高さ24.1cm×幅18.2cm
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ページ |
55ページ |
言語 |
日本語 / 英語 |
状態 |
新品 |
送料 |
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