Mystery of the ordinary / William Eggleston

アメリカ出身の写真家ウィリアム・エグルストン（William Eggleston、1939-）の展覧会図録『Mystery of the Ordinary』は、2023年1月から5月にドイツ・ベルリンのc/o Berlinで開催された同展覧会に合わせて、ドイツの出版社Steidlとc/o Berlinが共同で制作したものです。紫色の布張りのカバーと、ゴールドの型押しが施された洗練された表紙は目を引き、高品質の印刷でエグルストンの作品が美しく表現されています。この図録には、エグルストンの代表作のほかに、1980年代にベルリンで撮影された作品も含まれており、非常に魅力的な内容となっています。

※新品で買い付けましたが、表紙に一部傷があります（写真よりご確認の上、ご購入をお願いいたします）。
 

［この本を選んだ理由］

2023年1つ目の展覧会として、c/o Berlinの並々ならぬ情熱を感じたエグルストンの展覧会。その情熱は展覧会だけではなく、カタログのクオリティの高さにも表れています。カタログの表紙、構成、美しい印刷、細部へのこだわりが詰まっており、単なる「展覧会カタログ」を超越しています。それもそのはず！ドイツの出版社でSteidlが一緒に作っているからです。手に取って布張りの表紙を肌で感じ、じっくり内容を味わい、さらには本そのものを飾りたくなる、贅沢な一冊です。


Selected, photographed and written by Yuko Nakajima