日曜日の公園
日曜日の公園には特別な空気が流れている
池の上に宝石のような光が落ちて
本をめくる青年の頬には優しい風がとおり
鳥の羽ばたきに子どもが夢中で空を見上げ
その姿に大人たちが祈りの眼差しを添える
同じ世界の同じ時間に
私は私の沈黙と手を繋いだ
何者でもないことを嘆くことはない
きみの知るすべてに良し悪しなんてないと言うのに
特別な意味をつける必要がどこにあるのかい
まるでそうとでも言いたそうに
茂みからあらわれた毛並みのいい猫が
横目でこちらをちらりと見ていた
横目でこちらをちらりと見ていた