美しい沈黙



つかの間の夢をみるように
季節の余白にこぼれた光
 
葉末の露が色を纏うと
立ち尽くしたのは言葉たち


永遠のなか わずか一瞬
世界は静かに優しく溶ける

忘れられた美しい沈黙をたずさえて





写真=中村風詩人
詩=帆志麻彩