にっぽん丸と共に過ごした17年間で撮影した写真は50万枚を超え、名実ともに誰よりも一隻の姿を撮り続けてきました。一隻の客船写真集として、これまでにないスケールでお届けする集大成。海と港が紡いだ物語の数々が『waterline – にっぽん丸の軌跡』として発刊されました。また現在、北関東・東北を中心に同写真集の写真展も開催されています。
"waterline"
waterline とは船の「喫水線」を表す言葉。それは海と船を繋いでいる線のことです。 その線を辿れば、これまで巡ってきた様々な港が航路図のように繋がっていくはず。
「17 年間で水の上に描いた線」と「海と船を繋ぐ線」
そんな2つの水の線をイメージして『waterline – にっぽん丸の軌跡』が生まれました。
海や船が好きな全ての人へ
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
about the photobook
2026年5月10日、客船にっぽん丸が引退する。同時に、日本で造船された日本客船がなくなる日でもある。にっぽん丸は1990年に進水し、36年間に渡る運航を終える。これまで2000本のクルーズが実施され、航行距離は530万キロを超え、実に地球133周分の海を渡ってきてくれた。本書はそのうちの約半分となる17年の間、撮影し続けたにっぽん丸の様々な姿を収めている。撮影のためには、山で夜を明かし、橋で待ち受け、ボートで併走し、ヘリコプターで空から近づき、ありとあらゆる方法でにっぽん丸を追いかけた。青空、雷雨、雪、星空… にっぽん丸はいつどんな天候下で見ても美しかった。日本の客船らしい凛とした佇まい、見飽きることのない色合い、海を割って静かに前進するその姿に惚れ込んでいた。本書が、美しい日本の船旅を思う手引になることを願ってやまない。また「日本には、これほど美しい客船があったのだ」ということを、後世に伝えるきっかけになれたら、これほど嬉しいことはない。
写真展『waterline – にっぽん丸の軌跡』開催
[会期終了]■栃木県総合文化センター
期間:2025年10月11 日(土)〜10月15日(水)
ギャラリートーク:10/12(日)
[会期終了]■仙台メディアテーク
2025年10月18日(土)〜10月20 日(月)
ギャラリートーク:10/20(月)
[会期終了]■前橋JOMOスクエア
2025年10月24日(金)〜10月27日(月)
ギャラリートーク:10/25(土)
■水戸京成百貨店
2025年10月30 日(木)〜11月4日(火)
ギャラリートーク:11/2(日)
※他会場については、決まり次第こちらにてお知らせします。